流動・温度制御

生産している製品は主に住宅設備関連ですが、液体や気体、それらの温度制御に関連する部品を「流体・温度制御」としてまとめました。シャワートイレ用の水量制御バルブボディ、給湯機用の減圧弁を納めるボディやポンプのケース、半導体設備用のポンプケースなど、その分野はさまざまです。特に液体が通る製品については、錆などの腐食が生じないスーパーエンプラに大きなアドバンテージがあります。また、今後伸張が期待できる業界として、医療や半導体設備の領域にも挑戦。ハジメ産業の技術を国内外へ発信し、求められる高品質な製品を提供していきたいと考えています。

展開する製品一覧

減圧弁ボディ
4方向スライド
材料:PPS

ボディ
方向スライド
材料:PPS

ケーシング
超音波溶着技術
材料:PPS

インペラ
成形+切削技術
材料:PPS

Challenge History

PPSは成形時に発生するガスとの戦い!
その戦いを制することで、数多くのメリットを実現

給湯器の部品で、1次圧のかかる配管部品を金属から樹脂にしたいという依頼がありました。ここには8Mpaの圧力がかかるため、構造・流動解析で最大応力がかかる場所にウェルドがこないゲート位置を設定。製品の精度を出すために、3次元測定結果を短納期で加工データに変換できるシステムを社内で構築し、寸法を保証する体制を敷きました。そしてもっとも困難だったのは、ガス抜きの構造を考案したこと。PPSは成形時にガスが発生しやすく、そのガスを適切に抜かないと品質に影響します。そのため、金型の形状を工夫することで、樹脂は流れ出ず、ガスのみを抜く構造を編み出したのです(特許取得済)。これによって金型内にガスが溜まることなく、安定した品質の製品を量産することが可能になりました。
製品を樹脂化することで、75%のコスト低減と79%の軽量化を実現。その他にも設計の自由度が向上し、精度も安定するなど、多くのメリットをもたらすことができました。

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